英語・英会話講師になるに何が必要?英語力・資格・スキルについて
英語講師は、英語力を活かして、収入を得ながら自分も成長でき、やがて地域や社会にも貢献できる…とてもやりがいのある仕事です。
また時間や場所など働き方も選べ、レッスン方法や伝え方で自分のオリジナリティも発揮できるため、英語力のある主婦やリタイアされた方も多く活躍しています。
英語講師という仕事に興味があるけれど、
私で大丈夫?
実際には、どんなお仕事?
一体どうしたらなれるの?
という不安を抱いている方も多いはず。
この記事では、キャリア15年の英語講師が出し惜しみなく、不安を解消するポイントをお伝えします。
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目次
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1. 英語講師に必要な資格・英語力
実は、一般的な英語講師になるのに資格は必要ありません。例えば、ネイティブとコミュニケーションできていれば、英語講師になるための英語力は十分にあるとも考えられます。
また、
・英語を使って仕事をした経験がある
・世界中を旅した
といった、あなたの英語経験も立派な「資格」(PRポイント)になります。
とはいえ、『英語力を客観的に証明する』あるいは『指導力を示す』資格は持っていれば有利に働きます。
なぜなら、日本では何よりもまず「資格」の傾向があるからです。どこでも共通の価値を持つ資格は、特にスタート時に、あなたを支えます。
英語力は、おおよそ
- 英検2級以上
- TOEIC730以上
を求めている英会話スクールが多いようです。ただ、この求められる資格は教える対象によって大きく異なります。
例えば、お子さま対象の英会話スクールだと英検の方が保護者さまの認知度が高く、逆にビジネス関連だとTOEICのスコアが重視されます。求められるスコアは傾向としてはだんだん高くなってきており、特にフリーランスや個人でされている英語講師は英検準1級以上取得している方多いようです。
また、J-shine認定資格(小学校英語指導資格)や英語教員免許状、TESOL(第二外国語としての英語教授)などの英語教授法のコースを受講していることも『英語が適切に指導できる』とPRできます。
どのレベルで、誰に、何を教えるのか、で求められる英語力や資格は変わると考えましょう。
2. 英語講師のお仕事
仕事内容はおおまかに、以下のようになります。
- レッスン準備(テキストや教材作成)
- レッスン
- 生徒さんのサポート
- スクール運営(フランチャイズ、個人の場合)
英語講師は「教えている時間」だけが仕事をしている時間だと思われがちですが、とんでもありません!
イメージの湧きにくい、レッスン以外のお仕事内容を以下に示します。
▼レッスン準備
あらゆる講師業は、教えている時間よりもむしろ「準備している時間」の方が多いものです。
それを楽しめるかが、講師として魅力を増していくかの分かれ道でしょう。具体的には以下のようなことが挙げられます。
・情報収集
英語の雑誌や新聞などいろいろな媒体で面白そうなテキストが出ていればチェックし『レッスンに使えるかな?』と考えることも日々の楽しみになります。
・テキスト準備・作成
同じテキストであっても、生徒さん一人一人にあわせてレッスンプランを変更し、必要に応じてテキストを作成しなおします。スクールによってはマニュアルが用意され、その通りに指導することが求められます。
・教材作成
市販のもの使うこともありますが、レッスン内容に合わせて、絵カードや補助プリント、ゲームなども作成します。手作りの教材は生徒さんにも大変評判が良いと感じます。
▼生徒さんの目標達成のためのサポート
生徒さんそれぞれの目標を追認し、レッスン内容はと自宅学習についても必要に応じてアドバイスします。目的があいまいな方も多いので、明確にフォーカスする支援をし、やる気が出るような手法を尽くすのも講師の仕事です。
通知表のようなレポートを作成し、保護者の方や生徒さんが成長を確認できるようにする場合もあります。
▼スクール運営
フリーランスや自分で教室を運営している際にはさらに以下のようなことも仕事になります。
- 生徒さまの情報管理やレッスンのスケジュールの作成
- 生徒がお子さまの場合は、保護者さまへの対応、
- 教室の清掃やコロナ対策準備
- 授業料集金などお金に関すること
- イベントの準備
- 集客
3. 英語講師の働く場
英語講師の働く場は大きく分けると、
①英会話学校
②フランチャイズ
③フリーランス
の3つに分かれます。それぞれ以下のような特徴があります。
- 英会話学校:時給制が多い(800円~3,000円:幅があります)*実際に教えている時間だけ支払われることが多い
- フランチャイズ:会社により条件は異なります。売上(受講料)からロイヤリティなどを支払う。*広告宣伝、教師運営や生徒管理のサポートがある。
- フリーランス:すべて自由!自分で決める勇気と行動力が必須
さらにレッスンをする方法としては、
① 対面レッスン
② オンラインレッスン
の2つがあります。
現在は新型コロナウィルスの影響により、オンラインレッスンが増えてきていますが、従来の対面レッスンの人気も根強いものがあります。特にお子さんやシニアの方が対象だと、対面が好まれるようです。
対面レッスンを感染予防に努めながら行い、必要に応じてオンラインレッスンも適宜取り入れるスクールや講師が多いようです。その場合は教室のガイドライン作成が求められます。
4. 英語力以外に求められる力やスキル
英語講師は先生であると同時に、ファシリテーターでもあり、エンターテナーでもあり、コーチでもあります。
生徒さんにとって、ただ知識を得るだけなら、読書やYouTubeを見れば十分の時代です。選ばれる講師になるためには、様々な力やスキルが求められますが、逆に言えば活かすこともできるのです。例えば、
- コンピュータースキル(テキストや教材を作成する際や生徒さん管理、集客にも活用できます)
- ライティングや編集能力
- プレゼンテーション能力
- 指導力
のような学んだり訓練を受けて身に着く技術的な力のほか、
- コミュニケーション能力
- 忍耐力
- チームワーク力
- 適応力
- 柔軟性
- リスクマネージメント
など、人間力が問われるいわゆる「ソフトスキル」も必要とされます。これらはあなたの経験も含まれます。
「あなたから学びたい」と言ってもらえる先生、ひいてはレッスンをご継続頂くには、単に英語が話せればよい、というわけではないのです。
今までの経験や個性も、何ひとつ無駄にはなりません。すべてが混ざって『あなた』という、世界でただ一人の、オンリーワン講師になっていくのです。
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