最近、英語を活かした仕事としても、副業としても、英語講師や英語ガイドになりたい方が増え、なるための入門講座の開催の要望や質問をいただくようになりました。
その声にこたえ、まず「中学英語を活かす『伝わる』ガイド英語解説の作り方講座」を作成しました。
すでに受講していただいたの声もこちらに掲載しております。
この講座では最後のセッションで準備してきた「伝わるガイド英語解説」を発表します。受講生はガイドとして、そして講師はお客様として、その発表に参加します。
前回の受講生の方は、解説をアシストする写真やイラストを準備し、まるでその場所に行ってガイドしていただいているような臨場感のあるガイディングをしてくれました。素晴らしかったです。
その時に、話が出たのは、盛り上がる楽しいガイディングについて。もちろん、ガイドの方法はいろいろあり、これが正解!というものはありません。
ですが、楽しく印象的なガイディングには、一方通行ではない、双方向のコミュニケーションが重要!だと私は思っています。
双方向のコミュニケーションにするには?
それには「質問して考えてもらったり」、「意見を引き出す」などして、参加してもらうことが必要です。
例えばガイドのスタート時に、
Welcome to Sapporo city! I’m so happy to be showing you around.
ようこそ札幌へ!ご案内できて嬉しいです。
My name is Chie, and I’ll be your guide today.
私はちえです。今日のガイドを務めます。
So, let me start off by asking you a question. What’s Sapporo famous for?
ではまず質問から始めさせてください。札幌は何で有名でしょうか??
*start off で 「~ではじめる」、訳し方によっては「とりあえず~ではじめる」という感じになります。
また、一方的になりやすい解説も、いろいろ質問を投げかけたり、クイズを出すことで相手も参加することができ、また興味をひきつけることもできます。
海外のお客様は積極的です。どんどん意見を出してくれたり、参加してくれるでしょう
例えば、農場でチーズを解説した後で、
This farm produces a tasty dish made from this cheese.
Can you guess what kind of dish it is?
この農場ではこのチーズを使った美味しい料理があるんです。どんな料理だと思いますか?
リンゴ栽培が盛んであることを説明して、
Why has the apple farming prospered here in ABC?
Any thoughts?
どうしてABC(地域の名前)ではリンゴ栽培が盛んなのでしょうか?何か考えはありますか?
*Any thoughts?はDo you have any thoughts?を短くした形で、何か考えはありますか?何か意見はありますか?という意味になります。
また、Any thoughts?の代わりにAny takers?という言い方もあります。
Will anyone take [answer] my question? どなたか質問を受けてくれる方はいらっしゃいますか?という意味になるそうです。
ガイドをしていると、伝えたいことがたくさんありすぎて、つい講義のようにずっと話続けてしまうことがあります。実は海外のお客様からも「日本人のガイドさんは一生懸命だけど、一方的なことが多くて、授業を聞いているみたいだ」という意見をよく聞きます。雨の中延々と解説を聞く機会があり「これ修行?」と言われたこともあります。
私は、ガイドが一度に話す時間は「5分~10分」以内!を心がけるのがいいのではないのかなあ、と思います。(もちろん状況によって、変わりますが・・)
長くなる場合は、質問を投げかけるだけでなく、答えを探してもらったり、観察してもらうなど、ちょっとしたワークや体験を取り入れることでも、お客様も飽きずに楽しく参加できるはずです。ぜひ取り入れていただければ、と思います。
ただ、残念ながら今は海外からのお客様をお迎えするのが難しい状況です。
ですが、ずっとこのままということはないはずです。日本は人気の観光地。時が来れば、お客様は戻ってくるでしょう。
また、オンラインでのツアーを行うことも可能です。「日本はこんなに素敵なところ。忘れないで」と発信していくことは、きっと未来につながります。
今、この時だからこそ、英語でのガイディングにチャレンジしませんか?
お気軽にお問い合わせくださいませ!
前の記事
お客様の声:『伝わる』ガイド英語解説の作り方講座